ディズニーがドローンを使って操り人形を動かす特許を申請
ディズニーはスイスのチューリッヒに研究所を持っているのですが、その隣にはチューリッヒ工科大学があります。すぐ隣にあるせいか、これまでディズニー研究所とチューリッヒ工科大学はさまざまなコラボレーションを果たしてきたそうで、今回は何と「ドローンで操り人形を動かすシステム」を共同で開発し、ディズニーが特許を申請するほどのものが完成しています。
Disney Research Patents ETH Zurich's PuppetCopter - IEEE Spectrum
http://spectrum.ieee.org/automaton/robotics/aerial-robots/disney-research-patents-eth-zurichs-puppetcopter
ドローンで操り人形を動かそう、という試みがスタートしたのは2013年のこと。このプロジェクトはディズニーからの依頼でスタートしたもので、プロジェクトの名前は「PuppetCopter Maurice」というもの。
新しい表現方法の開発、という側面ももちろんありますが、主な目的はチューリッヒ工科大学の学生が学校で学んだ知識を実際の研究開発などに活かす場を設けるためであったそうです。このプロジェクトに参加した学生たちは、自主的に開発に取り組むことで、実際の製品開発のプロセスをすべて経験できるようになっている、とのこと。
このプロジェクトで開発されたドローンを使ったマリオネットを動かすシステムがどんなものなのかは、「PuppetCopter Maurice」の公式Facebookページ上にアップロードされているムービーを見れば一発で分かります。
Impressions - PuppetCopter Maurice
糸操り人形(マリオネット)を動かしているのは、ドローンの底部に設置されたアクションアーム部分。これがドローンに付けられることで、大きな人形も安全に運べたり、劇的な登場シーンを演出したりも可能になるというわけです。さらに、マリオネットたちはより自由かつ効果的に動きを表現できる、とのこと。
マリオネット自体はドローンでの操作が楽になるように非常に軽く、柔軟な素材が使用される予定とのことですが、作り自体はごく普通のもの。
特許申請時には、技術内容を文章と図面を使って説明する必要があります。ドローンを使ったマリオネット操作技術の特許をディズニーが申請し、これの内容はInternet FAQ Archivesの特許項目にて閲覧可能なわけですが、これを見てみると技術の詳細が書かれた書類にはナイトメアー・ビフォア・クリスマスのジャックが描かれていたりします。
なお、ディズニーは他にもドローン関連の特許を2つ申請しているそうで、ひとつは空中に投影用のスクリーンを張るための技術で、もうひとつはそこに映像を投影するための技術です。
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